SONY Planar T* 1,4/85 ZA (SAL85F14Z) | ||
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構成 | 7群8枚 |
画角 | 29度 | |
最短撮影距離 | 0.85m | |
最大撮影倍率 | 0.13倍 | |
絞り羽根 | 9枚 (円形) | |
最小絞り | f22 | |
フィルタ径 | 72mm | |
大きさ (最大径×長さ) | 約81×75mm | |
重量 | 約640g | |
購入価格 | 136,000円(税込・送料込) |
現在所有している α レンズの単焦点ラインナップは、35mm、50mm、100mm、500mm。足りない焦点距離なーんだ? 正解は 85mm と 135mm でした。α を使い始めた当初から、いつかは使いたいと思っていた魅力的かつ高価なレンズとして、35mm F1.4 G、85mm F1.4 G、135mm STF があったのですが、その中でもポートレートの超定番レンズとして非常に評価が高い 85mm F1.4 G は気になっていました。SONY が α を引き継ぎ、その 85mm F1.4 G はディスコンとなってしまいましたが、その代わりに AF 85mm F1.4 G(D) Limited をベースとした、カールツァイスのこれまた超定番レンズ Planar T* 85mm F1.4 が発売されました。85mm はポートレートだけではなく、今の自分のスナップスタイルにもマッチすると確信していて、α900 を買った次は絶対コレだ、と決めていました。そして、価格調査すること数ヶ月、値動きがほとんど無いことと夏ボ一括払いという荒技を身につけたため、遂に購入してしまいました。
このレンズの描写力の高さはもはや言うまでもありません。ピントが合っているところは非常にシャープでいて、ミノルタの伝統を受け継ぐとろけるような美しいボケ。さらに、高いコントラストや発色の鮮やかさは T* コーティングならではです。キレとコクの純粋なツァイスの味付けとは多少違う部分があるかもしれませんが、ある意味ミノルタとツァイスのいいとこ取りをしたとも言えるでしょう。そして、レンズの描写そのものだけではなく、レンズの造り自体も素晴らしいのですよ。外装はフードも含めてオール金属製で精密感があり、ズシッとくる重さ、ひんやりとした触感は心地よく、所有する喜びを感じることができます。最短撮影距離が 0.85m とあまり寄れないことや、AF がややうるさいこと、インナーフォーカスではないので鏡胴が伸縮することなど、不満点が無いわけではないのですが、このレンズの魅力の前ではそんなことは些細なことです。
しばらく使ってみると、「なんだかんだ言ってやっぱりツァイスはハマルなぁ」と実感してしまうのが恐ろしいところです。幸い 135mm の画角はニガテなので簡単には Sonnar を欲しないと思いますが、50mm や 35mm や 24mm あたりでツァイスレンズを出してこられた日には目の色が変わってしまうかもしれません(笑)。なんと言っても夏ボ一括なので、しばらくはソッチに回さないといけないのですが、次は予定通り 70-300mm F4.5-5.6 G SSM を狙おうかと思っています。
2009年4月29日 作成