
仕事柄毎日長時間 PC を使う私は、常に直接触れるキーボードには特別のこだわりを持っています。そして、最終的に辿り着いた Happy Hacking Keyboard Professional を超愛用しております。プライベートでは墨/無刻印モデルにハンドメイドパームレスト(ブラック)を、仕事では白/無刻印モデルにハンドメイドパームレスト(ナチュラル)を合わせて使っています。
それでは、カメラにおいて常に直接触れる部分はどこでしょう。もちろんそれはグリップとストラップとアイカップですね。グリップは簡単に交換できないので基本的にそのまま使いますが、アイカップは、αに関しては全てアイピースフード EH-7に換装して使っています。
はい、だんだん核心に近づいてまいりました。問題はストラップなのです。αの場合、今まではボディを購入した時に同梱されているネックストラップを付けて首から下げていました (手に巻くのは自分の美的感覚・使用感覚に合わないからしない)。歩いている時はまだいいのですが、撮影時にプラプラするのがイヤだということで、α-7 DIGITALのページでしているような取り付け方をしていました。それでも不満が燻ぶっていて、何かいい方法はないかと常々思っていました。
そんな中、試したハクバのグリップストラップ KGP-04 がなかなか良かったのです。長さをきちんと調節しておけば、撮影時に一切邪魔にならず、しかもカメラを落下させる心配もない。すぐに撮影体勢に入れる即時性も気に入りました。以降グリップストラップ派になったのですが、市販されているものは割とペラペラしたものばかりで感触が「とても良い」とは言えず、さらに選択肢がほとんどないためデザインやカラーバリエーションも限られているという問題がありました。
「もっとグッとくるグリップストラップはないか」の思いで探してようやく辿り着いたのがこのtakajin Artistic DesignさんのOriginal Leather Hand Strapでした。革製のしっかりした作りに、シンプルだけどステッチが効いた他にないデザイン、カラーバリエーションも豊富で、特注もできる、ということで惚れてしまいました。そして、検討に検討を重ね、2008年の妻からのクリスマスプレゼントとして特注したのが、上の写真のものです。特注のポイントは、通常のカラーバリエーションにはない「オレンジ」を入れ、中央にベビーパイソンを組み合わせてあることです。最初は白と水色のコンビネーションを考えていたのですが、来るべき α900 のために「シナバー」を入れたかったのですよ(笑)。
そして届いたものは、予想以上のクオリティとガッチリとした作りで、さすが職人のハンドメイドだと思わせるものでした。長さを調節して α-7 DIGITAL に取り付け (α900が来たらそちらに移します) 実際に使ってみると、手の甲へのアタリも心地よくかつ頑健で、使い勝手もとても良かったです。最初はちょっと固すぎる印象もありますが、それは「革」なのでエージングが進めば馴染んでくること間違いなしです。これを使うともう市販のグリップストラップには戻れません。特注ということで通常のものよりも少し割高になりましたが、このクオリティなら納得です。
2008年12月23日 作成


こんな素晴らしいストラップですが、α900 に付けて実戦で使っていると、細かな不満点も出てきました。でも、そこはソビエトカメラで培った DIY の精神により、なんとでも対応できてしまうんですな。現在は不満点も解消し満足して使っています。せっかくなので、ここで不満点とそれを解消する工夫をまとめておきますので、参考にしてください。
まず不満に思ったのは、カメラ底部の三脚穴に固定するためのパーツについてです。takajin さんのストラップには、ハクバの KGP-02 タイプのものが使われています。その特徴は出っ張りがあることで、それをカメラの裏面に引っかける形で取り付けるようになっています。こうすると確かに取り付けは安定しますが、取り付け方が非常に制限されるのが不満でした。微妙に角度を変えて取り付けたいこともありますから。また、パーツのサイズが比較的大きいので、バッテリ蓋を覆う形で取り付けざるを得ないのも不満でした。バッテリを交換する際にいちいち取り外さなければなりませんから。そこで、私はオリジナルのパーツをハクバ KGP-04 の小さなパーツと交換し、さらに180度回転させてバッテリ蓋を覆わないように取り付けることで、上記の不満を解消しました。
しかし、上記のように取り付けたために新たな問題が出てきました。それは、底部からグリップ横に伸びる革紐の露出部分が長くなることでした。長くなるとまとまりが悪くなります。つまり、革紐がきっちり重ならずに膨らんだり横にずれたりするんです。些細なことなんですが、撮影中に気になることが多かったので、こちらも対策を施しました。たまたま、別の市販の革製ストラップについていた「革紐をまとめる部品」が余っていたので、それを少し絞って径を小さくして使いました。そうすると革紐もまとまり、グリップの収まりもよくなりました。いかがですか?
2009年2月22日 追記



ますます愛用しているグリップストラップですが、実はもう一つ不満点があったことをナイショにしていました。それは、「撮るとき」じゃなくて「置くとき」なんです。三脚穴に固定するパーツは、どのメーカーのものも同様に細長い形状をしていて、そのままカメラを置くと非常に「座り」が悪いのです。グリップストラップを使う場合は常に手に持っているはずなので、メーカーも置くことまで考慮しなかったのでしょう。でも、撮影前や撮影後は、テーブルなどにカメラを置くことって結構ありますよね。そんなとき、いつも何とかならないものかと思っていました。
試行錯誤の末、ヨドバシカメラの三脚用品コーナーから調達したエツミ止めネジ(オス・オス) E-6085、エツミ メスメス ネジ(大) E-6115を組み合わせ、オリジナルの三脚穴固定パーツの止めネジに連結し、上の写真のように取り付けました。このようにするとレンズを取り付ける前にボディだけを立たせるのはもちろん、50mm F1.4 や 35mm F2 など軽めのレンズを付けた状態でも α900 がバッチリ自立しました。さらに、重めで長めの 100mm F2.8 マクロを付けた状態でもギリギリ自立させることができました。
ちなみに、取り付けた止めネジは金属製でそれなりに重さがあるため、取り付けるとボディ底部が少し重くなります。でも、それがバランスウエイトになって、かえって重心が落ち着くという副産物ももたらしてくれました。また、カメラを構えるときに左手にほどよく当たり、ホールディングがより安定することもプラスポイントです。ただ、三角頭に一本足ということで、見た目が妖怪「からかさ小僧」っぽくなるのは微妙っちゃー微妙ですが、写真で見る限りは結構イケテると思います。
2009年4月4日 追記


前回の工夫で、グリップストラップ装着のボディを自立させることができました。当分はこれで満足していたのですが、やはりどうしても三脚穴に固定するパーツが気に入らないのです。ずんぐりしていて座りが悪く、ネジで締め付けると端が少し浮いてくるし、三脚穴固定パーツのネジ+エツミ止めネジ(オス・オス)+エツミ メスメス ネジ(大) と3つ重ねるとゴタゴタしてスマートじゃないのです。
グリップストラップの取付パーツとして使える薄いプレート状のものは無いかなぁと散々探した挙げ句、やっぱり無いので自分で作ることにしました。材料は、カー用品の傘入れ(カーメイト CZ5 カサイレ)に付いてきた、傘入れをシートサイドに取り付けるための専用フックで、そこそこ厚みがある塩ビ製の細長いシートです。これをカッターで適当なサイズにカットし、適当に穴を開けておしまい。簡単にはカットできなかったので恐らく強度は問題ないかと思います(もちろん保証はできません)。
これをカメラのボディ底部に付け、エツミ止めネジ(オス・オス)+エツミ メスメス ネジ(大)で固定すれば完了です。ゴタゴタ感がなくなりとってもスマートになりました。これでグリップストラップの取付パーツ問題は解決です。
2009年5月3日 追記

前回まででグリップストラップの取付パーツ問題は解決していたはずだったのですが、事情が少し変わってしまいました。それは、つまり、ズバリ、Planar T* 1,4/85 ZAを買ってしまったことに起因します。このレンズを付けた α900 は、エツミ メスメス ネジ(大)を使った特製カメラスタンドでは自立しないのです。このレンズをもの凄く気に入って完全にメインで使っているだけに、なんとかしたいとずーっと考えていました。
全て通販で購入できるパーツを使い、削ったり穴を開けたりといった加工を可能な限り行わずに、100mm程度までのたいていのレンズを付けたボディが自立するグリップストラップ汎用取付プレートを作りたいと構想すること2週間、ようやく答えが見つかりました。詳しいことは究極のグリップストラップ取付プレートの製作のページをご覧いただくとして、ここでは結果からお見せしましょう。ね、きちんと立ってるでしょ。
2009年5月19日 追記