HDRフォト

ハイ・ダイナミックレンジ・フォト (High Dynamic Range Photo, HDR フォト) とは、多段露出した同構図の写真を合成して、できる限りハイライトとシャドウを「見える」ようにした写真のことです。この手法自体は既に CG やコマーシャルフォトなどでも使われているものですが、個人レベルの「写真」に適用されたのは比較的最近のことだと思われます。この手法を取り入れ、さらに過剰に演出することで得られる「写真と CG の中間的な画像」は非常に幻想的で、作る側も見る側も引き付ける魅力を持っているように思います。

ウェブ上で調べた限りのネタ元は、High dynamic range imaging (Wikipedia)とか10 Pictures of Tokyo Gotham (PingMag)あたり。実は、HDR フォトの合成にはPhotomatixという非常に強力なツールがあるのですが、このソフトウェアの最初のリリース日が 2004年12月28日 ということなので、売るために流行らそう的な戦略が見えなくもありません。まぁ私もそれに乗ってしまった一人なんですけど、実際面白いからいいんです(笑)。

HDR フォトの最もリーズナブルで効率的だと思われる作り方は、まずデジカメで普通に RAW 撮影しておき、SILKYPIX などで 1EV 刻みあるいは 1.5EV 刻みで (事後処理で) 露出を変えながら RAW 現像して得られた 7枚なり5枚なり3枚の画像を Photomatix に突っ込むという方法でしょう。もちろん、Photoshop CS2 と Tone Mapping Plug-In の組み合わせでもいいかと思います。このように Photomatix を使えば割と簡単に HDR フォトが作れてしまうのですが、最後の Tone Mapping のやり方などによって大きく仕上がりが変わってきますので、試行錯誤して自分のトーンを見つけてみてください。一見フォトレタッチで簡単にできそうな HDR フォトですが、やってみると奥が深いですよ。

(2006年5月11日)

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