アスキーナウ

アスキーフォト・シリーズを立ち上げてから怒涛の更新を行っているということで、我ながらハマっているのがバレていると思います。この作業って一コマ一コマ今まで以上に時間のかかる作業だったりするのですが、何度も言うように面白いんですよ。

私の本業は脳科学者で専門が視覚なわけですが、今までは主にネコやサルの視覚系を中心に研究していました。それが最近はヒトの視覚も扱うようになり、さらに研究対象をプリミティブ (原始的) な領域ながらもアート (を見る目) にも拡大しているということで、ぼちぼち本業とも絡めた写真制作活動を活発化させて、本格的に二足の草鞋を履こうかなと思いつつあります。

写真というものはやはり非常に高次な視覚活動を伴うため、今の脳科学で取り扱うのはハッキリ言って難しい部分がある、つまり怪しくなるんですね。今まで自分の写真制作においても、敢えて研究から切り離していたのは、それが理由の一つでした。でも、いつか双方をリンクさせられないかと思っていて、少しずつではありますがようやくその下地が整いつつあるのです。その架け橋となる可能性があるのがこのアスキーフォトだと思うので、いきおい盛り上がっちゃうんです。

ちなみに、人間の視覚というのは不思議なもので、偽物をよりリアルに近づけようとすればするほど微小な違いをハッキリ検出してしまってうそ臭く感じるんですが、ある種記号化してしまったものについては脳内で視覚的な補完機構が働き、思わぬほどリアルに感じることがあります。このアスキーフォトはまさにその後者でしょう。

長々と書いてきましたが、今回のアスキーフォトは αSweet DIGITAL で私の今現在の近所をスナップしたものを即日 RAW 現像し、即日アスキーフォト処理し、オリジナルの写真に先立って掲載したものです。「今」そして「これから」ということで、フレッシュなネタを使ってみました。

(2006年4月24日)

  • 2006年4月23日 下山門・小戸
Tweet