パノラマのリズム

皆さんもご存知の通り、私は基本的にスナップ専門でございます。そしてこれまたご存知の通り、私のスナップは基本的に早撃ちが多いんです。でもこれは、「丁寧に多面的な観察をして被写体を撮る」ということを否定しているわけではなくて、むしろそういう意図を持って外を歩きながら周りをしっかり観察して撮影しているつもりです。ではどうして早撃ちをするのかというと、ファインダーを覗いてからあれこれ悩むのが嫌いというか、ファインダーを覗く前(裸眼で見ているとき)にフレーミングがほぼ決まっているので、覗いた後でその微調整をしてすぐに撮りたいからなのです。別にゆっくり構図を練ってもいいんですけど、カメラを構えてからモタモタしてたらダサいっていうか(笑)、写真というのは通常の撮り方でいくと刹那的な記録という面が強いと思うので、より生きた瞬間を撮影するべくそうしているという気がします。まぁ、もちろん、欲しい瞬間を得るためにカメラを構えて待ち伏せするってこともありますけど。

では、HORIZON S3 PRO はどうかって言いますと、これはズバリ早撃ち無理でしょうなカメラだと思っています。こればかりずっと使い込めば別ですが、あまり多くない使用頻度では S3 PRO が写す世界と自分の視覚との間のギャップを埋めることが難しいので、どうしてもファインダーを覗きながらアレコレと決める必要があります。ファインダーを覗いて構図を決め、水平や垂直をきっちり出す場合はきっちり出せるように微調整し、外してデフォルメする場合は外し具合を計りながら微調整するといった具合です。さらに、撮影時にはハンドグリップを持ってしっかり構えないとブレたり指が写り込んだりしてマヌケな写真になってしまうので、そこにももちろん慎重になります。そうすると撮影リズムは必然的にまったりになります。でも、あの「ガァー」っていうレンズスイングの音を聞いていると、そのまったりペースにも違和感がなくなるので不思議です(笑)。

  • 2004年11月27日 市川
  • FUJIFILM NEOPAN 100 ACROS
  • FUJIFILM SUPER PRODOL (6-9rolls 21℃ 4'30")
  • EPSON GT-9700F
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